2019年03月08日

春咲く花を

 

冬こもり

春咲く花を 手折り持ち

千たびの限り 恋ひわたるかも

柿本人麻呂

 

美しい桜を眺めるだけではなく、

手で折り持ち帰り大切な人を想い続けていたいと願う和歌です。

 

今月の上生菓子の菓銘

“手折桜”

は、この和歌の1節から名付けました。

 

写真の左から、

花錦(はなにしき)

手折桜(たおりざくら)

春の野(はるのの)

です。

 

写真も満開の日の桜をイメージしながら、

自然の柔らかい光の下で撮影をしました。

 

大好きな桜の花。

小さな蕾が花開く日を待ちわびながら、

一足お先に上生菓子で満開の桜を味わいます。